SNOW WOLF PPSh-41 Magnusチューン
PPSh-41のMagnusチューンの手順を紹介します。SNOW WOLF製の電動ガンを、分解から初速調整まで、40枚の写真で追えます。
PPSh-41 Magnusチューンの要点まとめ
- 対象: SNOW WOLF PPSh-41(電動ガン)
- 分解: トップカバーのスライドから、メカボックスの取り出しまで
- 機構の特徴: マイクロスイッチと、先端に組み込まれた給弾パーツ
- 疑似ブローバック: 破損の可能性が高いため、キャンセルして組込み
- 内部パーツ: 8mm軸受け、強化ギア、メタルピストン、Magnusシリンダーセット
- 外部の仕上げ: Magnusバレルと面HOPラバー、初速はインナーバレル200mmで調整

今回はSNOW WOLF PPSh-41 のMagnusチューンをご紹介します。
PPSh-41とはPistolet-Pulemyot Shpaginaの略で、第二次世界大戦中の1941年にソ連軍で採用された代表的な短機関銃です。
正式名称は「シュパーギン1941型7.62mm短機関銃」となりバラライカあるいはマンドリンの異名でも知られています。
また、PPSh-41の電動ガンは、マイクロスイッチを使う独自の機構です。そのため、一般的な電動ガンとは分解の手順が少し違います。
PPSh-41のテイクダウンと分解

それでは作業を開始します。
トップカバーの後部を前方向に押してスライドさせます。
ただし、この段階では、まだ完全には外れません。そのため、次の手順でコッキングレバーを動かします。

少しテイクダウンが出来ますがコッキングレバーが引っ掛かるのでハンドルを引きます。
PPSh-41のストックとトリガーガードの取り外し

ヒューズがあるとストックから抜けないのでジョイントのコネクター部で外しておきます。
そのため、先にコネクターを外してから、ストックを抜きます。また、配線を引っ張らないように、端子を持って作業します。

トリガーガード前部のネジも外してトリガーガードを取り外します。
また、トリガーガードは、前後2か所のネジで固定されています。そのため、前部と後部の両方のネジを外します。

上部のストックステーとメカボックスを固定しているネジを外します。
その後、メカボックスを前方向にスライドさせて外します。そのため、固定ネジの外し忘れがないか確認します。
PPSh-41のメカボックスの取り出し

レシーバーからメカボックスを取り出すのですがトリガー連動パーツのスプリングとセィフティー機構のパーツが干渉するので外します。
ただし、干渉するパーツを外さないと、メカボックスは取り出せません。そのため、スプリングとセイフティー機構のパーツは先に外します。

メカボックス前方を持ち上げながらメカボックスを取り出します。

メカボックスを取り出せたらQDスプリングガイドとメインスプリングを取り出します。
コッキングレバーとセイフティーレバーの取り外し

コッキングレバーのシャフトに小さなEリングがあるのでこれを外します。
本当に小さいので無くさない様にして下さい。
なお、Eリングは非常に小さいパーツです。そのため、作業前に受け皿を用意しておくと、紛失を防げます。

Eリングを外すとシャフトとスプリングが外せてコッキングレバーが取り外せます。

メカボックス右側のセィフティー機構のレバーを取り外します。

左側の逆転防止ラッチ解除レバーも外します。
これで、両側のレバーが外れました。そのため、次はメカボックスを開ける準備が整います。
PPSh-41のメカボックス内部の構造

メカボックスを閉じているネジをすべて外してメカボックスを開けます。
スイッチはマイクロスイッチを使用し離れたトリガーからヤジロベー的な連動パーツでスイッチを押すメカニズムです。
マガジンからチャンバーにBB弾を給弾させるパーツがメカボックス先端に組み込まれているのも特徴の一つですね。
つまり、PPSh-41のメカボックスは、スイッチ周りと給弾の構造に特徴があります。そのため、開けたあとは、パーツの位置を写真で残しておくと安心です。
スイッチのゴムシートと疑似ブローバック

スイッチにゴムシートが何枚か貼り付けてありました。
これでスイッチを押さえてスイッチのガタつきを抑えているのだと思います。
機構上スイッチが少しでも動くとレバーの動きシロが小さいのでスイッチを押しきれない為こういった手作り感満載の処置をしたみたいです。
スイッチはメカボックスのピンに差し込んであるだけなのでガタで多少動いてしまう不具合ですがスイッチをネジで固定する方式をとれば問題は解決すると思うのですが・・・。
このゴムシートは、スイッチのガタつきを抑えるためのものです。ただし、スイッチ自体は、ピンに差し込まれているだけです。

もう一点の特徴として疑似ブローバックがあるのですが今回は破損の可能性が高いので予めキャンセルを行います。
メカボックス上部にあるパーツがピストンで押されてコッキングレバー部を押す連動パーツとなっているので組み上げの時にこのパーツを組込まないだけです。
なお、キャンセルは、パーツを組込まないだけで行えます。そのため、特別な工具は必要ありません。
PPSh-41の軸受けの交換

メカボックス内パーツを外して洗浄をします。
軸受けは8mmタイプなのでORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
接着剤カスが硬い場合は小さなマイナスドライバー等でガリガリ削り落としましょう。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。
PPSh-41のギアの交換

ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
シム調整とギアのグリスアップ

軸受けの接着剤が乾いたらシム調整を行います。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整が出来たらギアのグリスアップを行います。
ギアのグリスアップは、少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
メタルピストンとMagnusシリンダーセット

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
このピストン安くて丈夫で本当に優れモノです!

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。
そのため、シリンダーヘッドは、ブログの手順を見ながら組込むと安心です。
シリンダー周りのグリスアップ

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップは、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
また、気密漏れがあると、飛距離に影響します。そのため、組込み前に必ず確認します。
モーターとスプリングの選び方

モーターは東京マルイEG1000Sを使用しスイッチ接点保護のSBDも付け、スプリングはORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用を使います。
また、SBDを付けると、スイッチ接点を保護できます。そのため、モーターと一緒に組込みます。
メカボックスの組み上げと潤滑

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周り、モーターなども組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はガンオイルを使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
メカボックスを閉じたらロアレシーバーに戻します。
この状態でテストドライブを行います。
その結果、組み上げたメカボックスの動作を、その場で確認できます。そのため、ロアレシーバーに戻す前後で、動きの違いも見られます。
PPSh-41のロア周りの仕上げ

レシーバーをストックに戻して外した時とは逆の方法で固定します。
これでロア周りは終了です。
そのため、次はアッパー周りのチューンに進みます。また、アッパーでは、チャンバーとインナーバレルが作業の中心です。
チャンバーとHOPダイヤルの取り外し

次にアッパー周りのチューンです。
チャンバーを固定している両側のイモネジを外しチャンバー一式を外します。
そのため、次にHOPアームを外す手順に進みます。また、ダイヤルを外すと、チャンバー内部の作業がしやすくなります。
PPSh-41のインナーバレルの取り外し

次にHOPアームの支点部分のピンを抜いてHOPアームを外しておきます。
チャンバーの両サイドにあるイモネジを緩めるとインナーバレルが外せます。

四角いインナーバレル固定リブが入っててこれがガッチリ効いていました。
インナーバレルを抜いてもリブとチャンバーパッキンが中に残って細い棒を使ってリブをコツコツと叩き出しました。
そのため、リブが固くはまっている場合は、細い棒で少しずつ叩き出します。ただし、力を入れすぎないように注意します。
PPSh-41のMagnusバレルの組込み

インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
そのため、面HOPの仕様にも、楽に対応できます。また、サイドの溝により、チャンバーパッキンを回して装着できます。
面HOPラバーの組込み

HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
つまり、面HOPの効果を保つには、ラバーの固定が前提です。そのため、組込みの前に、接着する位置を確認します。
PPSh-41の初速の調整と試射

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回は200mmで調整しました。
そのため、PPSh-41の初速は、インナーバレルの長さで合わせます。
PPSh-41 Magnusチューンで使用した主なパーツ
| 工程 | パーツ | 目的 |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA SUS420 8mm軸受け | 8mmタイプの軸受けの交換 |
| ギア | J-Armament製18:1強化ギア、セクターチップ | 耐久性の向上と給弾不良の対策 |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | 耐久性の向上 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | ボアアップで飛距離アップ |
| モーター | 東京マルイEG1000S | メカボックスのモーター |
| 接点保護 | SBD | スイッチ接点の保護 |
| スプリング | ORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用 | メカボックスのチューン |
| バレル | Magnusバレル | 弾道の安定 |
| HOPラバー | ORGA DIMENSION フラットHOP | 面HOP仕様 |
PPSh-41 Magnusチューンに関するよくある質問(Q&A)
Q. PPSh-41とはどんな銃ですか?
Pistolet-Pulemyot Shpaginaの略です。第二次世界大戦中の1941年に、ソ連軍で採用された代表的な短機関銃です。
Q. テイクダウンが途中で止まるときは?
コッキングレバーが引っ掛かっています。そのため、ハンドルを引くと、テイクダウンができます。
Q. ストックからレシーバーが抜けないときは?
ヒューズが引っ掛かっています。そのため、ジョイントのコネクター部で外してから抜きます。
Q. 疑似ブローバックはどうしますか?
破損の可能性が高いため、キャンセルしました。メカボックス上部の連動パーツを、組み上げのときに組込まないだけです。
Q. スイッチ周りのゴムシートは何のためですか?
スイッチのガタつきを抑えるためだと思われます。レバーの動きシロが小さく、スイッチが動くと押しきれなくなるためです。
Q. 軸受けは何ミリを使いますか?
8mmタイプです。そのため、ORGA SUS420 8mm軸受けを使用しました。
Q. Eリングを外すときの注意点は?
本当に小さいので、無くさないようにします。外すと、シャフトとスプリングも外せます。
Q. 初速はどう調整しましたか?
インナーバレル長で調整します。今回は、200mmで調整しました。
Q. 面HOPのラバーは接着が必要ですか?
必要です。接着しないと、使用中にずれてしまうことがあります。
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